ユニパスとは?最近話題の言葉を深掘り/群馬県が採用した新しい不登校の呼称をわかりやすく解説

不登校に代わる呼称
「ユニパスとは?」
最近ニュースやSNSで目にして、
そう検索した方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、
ユニパス(UniPath)は、群馬県が採用した不登校に代わる呼称です。
ユニパスが話題になった経緯
ユニパスを不登校の呼称として採用したのは群馬県です。
群馬県には「高校生リバースメンター」という取り組みがあります。
これは高校生が知事の相談役となって、
知事に直接アドバイスや政策提言を行う全国でも初めての取組で、
令和5年度より実施しています。
この高校生リバースメンターが不登校の新呼称を提案し、知事がこれを採用しました。
なぜ呼称を変えようとしたのか
不登校という言葉は「不」という文字が含まれるように
- 行っていない
- 行けていない
- 問題状態
という否定的ニュアンスを含みやすい言葉です。
実際、不登校という表現が
当事者の自己肯定感に影響する可能性については、
支援現場でも長く議論されてきました。
「ユニパス」には
このネガティブな印象を払拭する効果が期待されています。
群馬県の取り組み
ユニパスは単なる言葉の変更ではなく、
群馬県が進めている不登校支援政策の一環です。
群馬県では、
- 早期相談体制の整備
- フリースクール等との連携
- 学びの多様な選択肢の提示
- 心理的支援体制の拡充
などを進めています。
ユニパスは、
その取り組みを象徴するものと言えます。
採用にどんな意味がある?
現時点でこの変更が影響するのは
- 呼称
- 行政資料での表現
- メッセージの出し方
です。
制度や出席扱いのルールが変わるわけではありません。
ですが言葉が変わることで
- 保護者の心理的負担
- 子どもの自己認識
- 周囲の理解の仕方
が変わる可能性があります。
課題と賛否
もちろん、賛否もあります。
- 言葉を変えても本質は変わらないのでは?
- 現実の支援のほうが重要では?
- 問題を抽象化してしまうだけでは?
これは非常に健全な議論です。
実際、ユニパスは“魔法の言葉”ではありません。
しかし、
言葉が社会認識を作るという点もまた事実です。
群馬県の不登校支援全体を見る
ユニパスを理解するには、
群馬県がなぜその姿勢を取ったのかを見る必要があります。
この背景には、全国的な不登校増加があります。
不登校児童生徒数は年々増加し、
全国で35万人を超える規模となっています。
群馬県も例外ではなく、不登校対応に迫られているのです。
施策の一環として
「登校させる」だけでなく
「その子に合った学び方を考える」方向へ
政策をシフトさせています。
不登校支援が充実する昨今
今回話題になっている群馬県以外でも
全国各地で不登校の対策は目下の課題です。
以下はほんの一部ですが、支援の形態は多岐にわたります。
- フリースクール
- SSWの設置
- 家庭訪問支援
- ICT学習
支援の形に決まった正解はなく、
各支援者・支援団体が個性豊かな支援を考案・展開しています。
無数に選択肢がある現代
お子さん・ご家庭ごとにマッチする支援がきっとあるはずです。
不登校相談は恥ずかしくない
事態の解決には、ご家庭内だけで悩まないことがポイントです。
「とりあえず」という気持ちで大丈夫
まずは外部の支援に相談してみましょう。

「ユニパス」という呼称のその後
2026年1月に群馬県で採用された「ユニパス」ですが、その後はどのように影響を与えているのでしょうか。
群馬県での取り組み
新名称を定着させるため、継続的な使用がされています。
2026年6月には「UniPath 児童生徒に寄り添うセミナー(PTA指導者研修会)」が実施され、100名を超える参加者が集まりました。
島根県議会の議員質問で
2026年3月に実施された島根県議の定例会にて、
須山議員が「群馬県の「不登校」を「ユニパス」に名称変更する取組の経緯について伺う。」と議員質問を行いました。
「ユニパス」という、不登校の呼称変更の与えたインパクトがうかがえる出来事です。
島根県:令和8年2月定例会一問一答須山議員(トップ / 子育て・教育 / 教育・学習 / 教育委員会 / 教育長発言集)

