トントンコラム「毎朝の欠席連絡って負担が大きすぎる」

 「今日は学校に行くのかな?行かないのかな?」こういった心情から、不登校のお子さんよりも親御様の方が落ち着かない。不登校に悩まされるご家庭のほとんどが、こういった朝を一度は経験されています。今回はそんな「毎朝の欠席連絡」をテーマにお話ししたいと思います。

学校連絡って意外ときつい

「欠席連絡はもう少し様子をみてからが良いかな?」「ひとまず遅刻で連絡をしなくては」
家庭内での処理にとどまらず、学校との連携を余儀なくされることで、気疲れなど親御様の負担が何倍にも膨れ上がります。

 もちろん、子どもの安否確認は重要な事項ですし、学校側からすれば、これを怠るわけにはいきません。ですが、親御様の負担がいたずらに増えてしまうようであれば、そのやり方は見直されるべきです。親御様の心労がお子さんに伝播すると考えれば、当然のことでしょう。

対策を考えてみましょう

 親御様の負担を軽減するという視点から考えたとき、いくつかの対策が思い浮かびます。一番わかりやすいのは、連絡するという作業を割愛するという方法です。つまり、欠席を前提として、登校が出来そうな場合(あるいは実際に自宅を出発する時)のみ学校へ連絡を入れるというロジックです。学校の先生とこの取り決めができれば、学校へ連絡する=ポジティブな内容という状況を演出できます。またこういったイメージの逆転は、今後への期待感にも繋がるのでおススメです。

 ただ学校という組織は時に複雑です。規定規則のアレンジに対して、断固受け付けないというケースも散見されます。ですがご安心ください。そういった場合でもご家庭内で完結できる方法があります。それは、どのように朝を迎えるかという、お子さんとの作戦会議をする方法です。

上手くいかない家族会議

 作戦会議をして上手くいった試しがない。そんな声が聞こえてきそうですが、もう少しお付き合いください。作戦会議をしたのに上手くいかないケース、恐らくすべて「昨晩は行くと言っていたのに行かない」という内容でしょう。この現象がなぜ起きてしまうのか、理由を紐解けば答えが見えてきます。

 まず、こういった作戦会議をしようとしたとき、会議のテーマが「どうやったら登校できるか」になっていないか要注意です。なぜこれに注意が必要か。それは、このテーマの基に会議を続けると、お子さんの本心とは裏腹に「明日行く」や「来週行く」といった発信に帰着する可能性が、極めて高いからです。

 作戦会議を経て、本心から覚悟を持って「登校する」となるのであれば、あとは朝に背中を押すだけです。ですが実際はそう一筋縄にはいきません。作戦会議の本懐は、登校の覚悟を持たせることではなく、家庭としての在り方を親子でお互いに再認識することにあります。つまり、親御様が朝の学校連絡に悩まされているようであれば、それに対してお子さん含めて家庭がどう動くかを確認するのです。例えば「自信が無いからひとまず毎朝欠席で連絡して」とお子さんから発信があれば、朝のもやもやはひとつ解消されるはずです。

社会自立に向けて対話可能?

 そして大切なのはここから。毎朝欠席で連絡していれば、それで万事OKとはなりませんよね。今はそれで仕方ないにしても、そこから家族一致でどう切り抜けるかが話されるべきです。これはつまり、「いつに登校してみよう」というテーマではなく「お子さんの社会自立にむけて何ができるか」というテーマに行きつくはずです。

 逆にそういった話し合いがまともに出来ないということであれば、それは危機的な状況です。クールダウンの時期を設けて期待をするのも方法のひとつではありますが、この期間が無意味な時間、あるいは悪化を促す期間になってしまう可能性には十分留意して下さい。そういった状況のご家庭に私たちが推奨することは明確です。どこでも良いので、外部のサポートに相談をしてください。

支援に頼るのは当たり前

 ココロノトントンは家庭内の停滞を最も危惧します。もうダメかもというのは、ご家庭のなかだけで考えて行き詰っている証拠。昨今は多種多様な不登校サポートが台頭してきています。不登校の存在と、それについて相談することは当たり前の時代、今までの子育てが悪かったなどと後ろめたく思わないでください。

毎朝の欠席連絡って必要?

安全の都合上必要です。一方で不登校が長期化しているご家庭への配慮を講じている学校も散見されます。負担が大きいと感じている場合は、ぜひ一度学校に相談をしてみてください。

親子での会話がままならない場合は?

こういった状況は家庭教育の停滞が危惧されます。お子さんの不利益を防ぐためには第三者へのご相談をおススメします。活路が見出せない状況であっても、第三者がサポートに入ることで意外とあっさりと事態の好転が図れたというケースも珍しくありません。

子どもの発信をどこまで信じてあげたらいいの?

信じられないと感じた時はすでに黄色信号です。状況を俯瞰的に見てもらう目的で、支援への相談をおススメします。不登校解決において「子どもを信じる」というのは必要不可欠な要素ですが、これは子どもの発信を鵜呑みにするということではありません。信じた後に、裏切られた裏切ったの積み重ねが起こらないか注意が必要です。

社会自立に向けて何からサポートしてあげれば良いか分からない

時代の変化に囚われず、親御様の半生を振り返り考えてみてください。学歴への価値観などは変異が激しいですが、手に職つけるなどの根本に大きな変化はないはずです。生活リズムをはじめとする健康状態や、人との関わり方などの社会性を養う方法を模索しましょう。専門家への相談も有効な手段です。

国の調査でも相談の重要性が示唆されています


【最終版】不登校要因調査報告書 概要版_2404

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