北九州市の不登校訪問支援が定員一杯に
北九州市が実施している「不登校状態の子どもに寄り添った次への一歩応援事業」。
この事業は、不登校の中学生が中学卒業後に所属がなくなり、孤立してしまうことを避けることを目的としていて、公認心理師等が希望する家庭を定期的に訪問するという支援事業。
2026年10月30日更新のHPをみると、この支援事業が定員いっぱいとなり、申込一時停止中となっている。
この出来事を深掘りし、不登校の情勢と支援の必要性を考えましょう。

北九州市では、どのような訪問支援を行っているのか
同事業は、市内在住の不登校状態にある中学生と保護者を対象に、公認心理師などが原則月2回、無料で家庭訪問を行うものです。
相談に加え、高校の体験訪問や卒業後の進路の検討、若者支援機関への橋渡しも行います。中学卒業後1年間まで継続できる点も特徴です。
学校に通っていない間も、家族以外の大人と関わり、将来のことを少しずつ一緒に考える。訪問という手法を用いて、一人ひとりに合わせて伴走するという支援です。
以前は定員超過がなかった事業で、受付停止が起きた
2025年3月18日の市議会答弁では、この事業は2016年度に定員10人で始まり、段階的に拡大し、2021年度から80人体制になったと説明されています。その時点では、定員を超える事態は起きていないとのことでした。
それが今回は定員に達しています。この変化は、訪問支援を希望する家庭に対し、用意された枠で応じきれない局面が生じたことを示しています。
ただし、今年度の定員や申込数、継続利用者の割合は明示されていないため、はっきりとしたことは言えませんが、昨今の不登校情勢が影響している可能性がありそうです。
この事業が見据えるのは、中学卒業後の孤立
注目したいのは、北九州市が中学卒業後に所属を失い、孤立することを事業の課題として掲げている点です。
在学中は、登校していなくても学校との接点があります。しかし卒業後は、進学先や新たな支援先につながらなければ、日常的に様子を気にかける人が減るおそれがあります。
だからこそ、卒業前から関係をつくり、次の学びや社会参加へつなぐことには意味があります。
この事業設計からは、不登校支援の目標を「学校に行けたか」だけで捉えず、卒業後も相談できる人や居場所があるかまで考える必要性が読み取れます。
訪問支援は、信頼関係を積み重ねる支援
北九州市の2024年度の契約資料では、前年度から支援を受ける生徒について、すでに築かれた信頼関係と切れ目のない対応を理由に、同じ事業者へ継続して委託したことが説明されています。
ここから、支援が実を結ぶために重要なポイントが読み取れます。
本人が支援者と安心して話せるようになるまで、相応の時間を要するケースは珍しくありません。会話が増え、悩みが分かり、ようやく次の行動を一緒に考えられるようになる。そこで担当者が変われば、関係づくりからやり直す必要が生じ、最悪の場合、状況は振り出しに。
この繊細さゆえに、受け入れ態勢を訪問支援のニーズが超過した。そんな見方ができそうです。
「支援先には通えない」という段階から、できることがある
フリースクールや相談機関を調べても、本人が利用に踏み出せず、保護者だけが情報を集め続けている。そんなとき必要なのは、「どこへ通うか」の前に「誰なら関われそうか」を考えることかもしれません。
訪問支援なら、自宅を起点として、本人との関係づくりや保護者の相談を始めることができます。その手軽さが訪問支援の魅力であり強みです。
学校に通えず、なおかつ支援を受けていない状態。そんな、子どもが社会から孤立している状態を作らない。支援に頼り、社会との接点を作るきっかけを作りましょう。
不登校でお悩みの方へ――ココロノトントンという選択肢
「家庭だけでは、関わり方が分からなくなってきた」「相談先を探しているけれど、本人が外へ動けない」。そのようなご家庭に、相談先の一つとしておすすめしたいのが、不登校訪問支援サービス「ココロノトントン」です。
ココロノトントンは、スタッフが家庭を訪問し、子どもと保護者の双方を支援する民間サービスです。フリースクール運営で培った経験を背景に、家庭の状況を踏まえて支援を組み立てています。
特徴は、生活、親子関係、電子機器、学習・進路、社会との接点など、複数の視点から状況を整理することです。また、訪問を担当するサポーターへの事前研修・試験と、訪問後の本部によるフィードバックも欠かしません。
たとえば、親子の会話が難しくなっているなら、勉強や登校の話を進める前に、家庭内で何が負担になっているのかを整理する。外との接点が減っているなら、本人と関われる糸口を探す。今の状態に応じた支援の進め方をご提案します。
支援者という第三者との関係をつくることは、保護者が孤独に悩みを抱え続けないための糸口です。
まずは無料相談で、お気軽にお問い合わせください。訪問対応地域、費用、開始時期、本人が面会に消極的な場合の進め方も確認できます。
※ココロノトントンは、ここで紹介した北九州市の公的事業とは別の民間サービスです。北九州市内への訪問可否や最新の受入状況は、直接お問い合わせください。
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