不登校でよく聞く「無気力」って? 原因と向き合い方をわかりやすく解説


不登校最大の理由?
『無気力』
原因と向き合い方を解説


「うちの子はなんで不登校に?」
「無気力と言われても…」
大切なことは対応策を知ることです。


DATA


文部科学省の調査から見えた”数字”


51.8%

不登校の主たる要因「無気力・不安」


無気力・不安
51.8%


生活リズムの乱れ・あそび・非行
11.4%


親子の関わり方
7.4%


出典:文部科学省『令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について』


文部科学省が実施した調査で不登校の主たる要因として挙げられた「無気力・不安」
実に、不登校に悩む子どもの半数が体感しているということになります。


この「無気力・不安」の正体はいったい何なのでしょうか。
どのように不登校と関係をしているのか考えてみましょう。

       


POINT


”無気力”を原因ではなく”結果”として捉える。


「やる気がないから学校に行かない」
子どもに言わせればそうなのかもしれませんが、実際の前後関係はその通りでしょうか?


子どもにとってすれば、学校に行けていないというのは、日常的にするべきことをこなせていないという状態です。
これが「ダメな自分」という思いこみを加速させ、子どもの「気力や自信」を徐々にすり減らしていく。
つまり、「気力や自信低下」の裏返しとして「無気力・不安を感じている」という捉え方です。


どうでしょう。こう考えてみると、日々の状況の見え方や、考えられる対応策の幅が広がりませんか?

       


「無気力・不安」の要因


物理的な要因

✓
【生活リズムの乱れ】
昼夜逆転など、安定した生活リズムから逸脱してしまうことで、カラダの不調につながるケースは珍しくありません。また、自分の同世代と活動する時間が乖離すると、心理的に社会との距離を深める可能性も。
✓
【学校での消耗】
苦手とする教科に対してのプレッシャーはもちろん、クラスメイトなどの人間模様から不調につながるというケースも多く見られます。成績や出席日数など、本人だけでなく保護者の焦りに繋がりやすい要素です。
✓
【家庭内での消耗】
親子関係、兄弟関係から起きる影響というのは見落としやすいもの。家族は不登校問題の当事者とも言えますから、俯瞰して捉えることが難しいのは当たり前です。実はこの要素が問題の根幹だったということも珍しくありません。


内的な要因

✓
【失敗経験・自信の喪失】
失敗経験が重なることで、何をするにしてもネガティブなイメージが先行してしまう。自信が無いからこそ、殻を破ろうというアクションの足取りが重くなります。
✓
【目標の喪失】
不登校に陥りやすい気質に「完璧主義」があります。自身で目標を掲げている間は活気に溢れているものの、ひとつの失敗で簡単に目標を見失ってしまいます。
✓
【現実逃避】
アイデンティティが確立されていない10代だからこそ、悩ましい現状を受け止めるだけの土壌がなく、現実から目を背けるしか自分を保てないという構図になりがちです。


これって無気力・不安な状態?


ゲームに没頭して盛り上がる姿から無気力には見えません。

 ゲームをしている瞬間を切り取って、無気力や不安を断定することは控えましょう。ゲームに没頭している瞬間は現実逃避ができるため、その一瞬を子どもの平時の状態だと受け止めてしまうと、すれ違いを招きやすいものです。また、無気力・不安を紛らわせるためにゲームに没頭するというのはよくある構造です。ゲームに没頭しているという現象よりも、その根本が何なのかを考えてみるようにしましょう。
 もしかすると、ゲームでの盛り上がり方が激しい分、ゲームを終えたあとの喪失感が大きいという可能性も。俯瞰的な視点のため、ココロノトントンの無料相談をご活用していただくのもひとつです。

休日は元気そうなので、いつもの無気力感は演技でしょうか?

 休日の様子と平時の様子、これらを無理に統合しようとする必要はありません。休日は元気、平日は無気力という現象は、ときに同居できるものです。平日のなにか(多くは学校ごと)に困難を感じているとして、それから解放される休日には元気な姿が見えることは、演技ということではなく、ある種自然なことではありませんか?
 むしろ、休日に前向きな様子があるというのは、今後に向けたとっかかりが残っているという見かたもできます。話の持ち出し方やコツについてはぜひご相談ください。

「わからない」しか言ってくれません。

 はっきりした答えが返ってこない。あるいはうつむいて返答すらない。学校ごとや将来のこととなるとそうなってしまうというケースは珍しくありません。こういったケースは、考えたくないという無気力が作用していることもあれば、本人なりに考えがあるもののそれを口に出すことが出来ないという可能性もあり得ます。
 特に、幼少期に英才教育的な厳しい躾が行われていた家庭に、後者のようなケースが多く見られます。これは、本人なりに考えていることがありつつも、それを口に出したら「どうせ否定される」という思いこみが先行している可能性が大です。


無気力から抜け出すための
4つの向き合い方


無料個別相談で詳細なお問い合わせも可能です。


01


活動を担保する


 学校というライフワークが全うできないことで、その日一日やることが無くなってしまう。やらなくてはいけないことができていないうえに、さらに一日を空虚に過ごすことが、子どもの心をやせ細らせて無気力を招きます。
 だからこそ、0か100かではなく、間を取るような活動を担保してあげましょう。ポイントはお家の外との接点です。そのため、活動を担保するにあたっては、外出の予定であったり、家族以外の大人と接する機会を組み込むように意識してみましょう。


02


安心できる環境をつくる


 無気力・不安を脱するには、日々安心や充実感を積み重ねることがポイントです。子どもにとって活動の基盤となるのは家庭・自宅にほかなりません。そのため、家庭内をどれだけ安心できる環境にするかが、展開を大きく左右していきます。
 この安心を支える要素は子どもへの向き合い方以外に、保護者の心身の状態や兄弟関係も大きく起因しています。そのため、一歩引いて家庭内を俯瞰してみることがポイントです。


03


物やお金以外で心を満たす


 無気力に見える子どもを元気づけてあげようと、本人の欲しがるものや金銭を糸目なく与えてしまうケースが散見されますが、物質的なもので状況を改善しようとすると、徐々に要求がエスカレートしていくリスクがあります。このエスカレートに歯止めが効かないと、いずれ要求に応えることが出来なくなり、そこまでの積み重ねが破綻してしまいます。
 モチベーションアップのため、報酬を用意してあげることは時に必要ですが、その報酬を”言葉で褒める”や”家族が喜んでくれる”といった、定量化できないものとするよう気を付けましょう。


04


ゲーム・SNSなどとの付き合い方を整える


 近年のゲームやSNSの発達・浸透というのは目を見張る勢いです。娯楽という範疇を超えて、コミュニケーションツールとしては、もはや必須とまで言えるでしょう。だからこそ、子どもがそれを扱うということを遮断するというのは非現実的です。
 一方で、ゲームやSNSの進化に伴い、その依存性が強化されているという現実を避けては通れません。だからこそ、脳が未発達な年ごろの子どもには、ルールなどでゲームやSNSを他律的にコントロールしてあげる必要があります。この塩梅については専門家への個別相談をおススメします。



お悩みをご家庭内だけで抱え込まないで。


家庭は、子どもにとって一番身近で、安心できる場所です。一方で、親子という特別な距離だからこそこそ、絆の強い閉鎖的な空間だからこそ、うまくいかないこともあります。

「少しでも動いてほしい」「このままで大丈夫なのか」と心配する親と、「今は何も言われたくない」「自分でもどうしたらいいかわからない」という子ども。

お互いを大切に思っていているだけなのに、どうしてもエゴやワガママが間に挟まり伝わらない。理解はできているのに、親に言われたからというポイントに、どうしても引っかかってしまう。

考え方を変えてみると、第三者が伝える言葉、あるいは所見というのが歯車を回すためのピースだと思いませんか?


POINT


不登校という状態はもはや珍しいものではありません。全国のご家庭が同じように悩みを抱えています。
そして、そのお悩みに精通した専門家が、同様のケースの突破口を数多と開いています。大切なのは意見を求める勇気です。

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